2008年04月09日

『EL LABERINTO DEL FAUNO』パンズ・ラビリンス

現実と空想、少女の逃げ場所があまりにも切なく…。

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ぽちっとプリーズ。

パンズ・ラビリンス
パンズ・ラビリンス

イメージとしてはファンタジーの世界が大半だと思ってました。
が、意外にも現実の世界のシーンも半々。結構戦争ものとか痛いものが
苦手な私には正直きついシーンも。
が!オフェリアは私のように目をそらすことが出来ない。
この酷い事件は現実のものとして自分の目の前で起きている。
だからおとぎの国の住人もあまりガラはよくなかったりするわけ。
そもそもあのムシを「妖精」と思える時点で少女の状況があまりよくない
ということが伺える。

守ってくれる母は状態がよくないし、唯一優しそうなメルセデスは
ゲリラたちのヘルプで忙しい。とにかく少女は一人きり。
可哀想とかもうそういう問題でもなくただただ同じようにおののくばかり。
あんな状況だからあんなふうに明らかに「怪しい」パンに従っちゃうんだな。
しっかりしてそうで「ふた粒くらいダイジョブだと思っちゃう」子どもな
面もあるオフェリア。あのペイルマンから逃げるシーンはハラハラしたよー。
バカーー!!と思いつつ(笑)でも彼女にとってはこういう不気味な
ヤツらより、ヌメヌメしたやつらよりも、ビダルのほうがずっとずっと
怖かった。おっかけてくるペイルマンより口を自分で縫う現実のほうが
確かに怖いよね。痛そうだったもん。普通あんなんできないよなぁ。

戦争っていうのは少女の生活をもこんなに脅かし、町中を恐怖に歪めている。
こういうことが現実に起こっている時点で本当に哀しい。
ファンタジーはこういう少女たちを助けてきた。きっとナルニアだって
宗教色はあるし結構映画はイマイチ、と言われているけど主人公達は
戦争のために疎開してきた子供達。ラストも実はとってもダークに終ってる。
(ネタバレなっちゃうけど)
ともかく、ファンタジーは人の心を救うこともある。
物語の締めくくりは現実的で厳しいが、彼女にとっては重大な試練をこえ、
晴れて、ということなんだね。

それにしてもキャラクターたちが凄かったなー。ぬめりぬめりしてたり
明らかに悪人面してたり。ちなみにペイルマンとパンは同じ人が演じてたんだね。
あとそうそう、妙ーに親近感があるなーと思ったメルセデス、
天国と終りの口。のルイサでした。
あと余談ですが最初は7,8歳のイメージだったそうですね。
あのオフェリアがオーディションに現れて変えたみたい。

★★★☆☆ 凄い世界観。
posted by minori at 22:59| 宮城 ☁| Comment(2) | TrackBack(8) | 映画「は」行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとう。
こういう映画は、残酷シーンがあっても、子どもたちの教材にすべき映画だと思うな。自由な解釈とともに、歴史も学んでいけばいいと思う。
Posted by kimion20002000 at 2008年04月16日 01:23
■kimion20002000さん。

こんばんわー。コメント&TBありがとうございます!そうですね〜。これは教科書になってもおかしくないですよね。こういう映画から現実を学ぶこともできるわけですしね。
Posted by minori at 2008年04月16日 23:12
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