2008年02月17日

『明日への遺言』舞台挨拶試写会にて。

市長は端っこに座るべきだよね。

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ぽちっとプリーズ。

明日への遺言 オリジナル・サウンドトラック
いち早く見たこの試写会には主演の藤田まことさんと監督の小林さんが
きておりました。大雪だったのにあんなに郊外までよく来てくれたもんですよ。
帰り大変だったものー。私も見たいといってた母を連れていってきたんですけど
この試写会には某(某っつっても一人しかいないけど)市長が来ておったんですが
VIP待遇で(当たり前だ)真ん中にどっかりと座ってまして、何だかちょっと
微妙でした。そこで「私は端っこでいいですから、皆様じっくり映画を鑑賞
してください」という殊勝な市長なら支持したいですけどね、ダメだこりゃ。
偉そうでした。ま、ともかく監督と藤田さんを見れてよかったです。
藤田さん、髪を染めるとたいそう若く見えますがじつは昭和8年生まれ、戦争
体験者なんですね。

基本的に戦争ものは見ない、というポリシーがあるんですけど、
理由は単純、哀しいから。子どもの頃、戦争ものの本は一通り読みまして、
たまに怖くなることがあるからトラウマになっちゃったってのも
あるんですけどね。アクション映画はいいけどリアルな戦争映画は辛いです。
好んで見る方も多いですけどね、私はダメです。その人の気持ちになって
怖くなっちゃったり辛くなっちゃったり痛くなっちゃったりするからなぁ。
ジイちゃんにリアルな話を聞いたせいもあるのかな。
外国人の友達が多いから何だか申し訳ない気分になったりすることもあり。

法戦、と実際の中将さんはこの法廷での出来事を呼んだそうですけど、
映画の大半はこの通り、法廷でのやりとりとなっています。
これなら大丈夫かなーと思っていたんですけど、
『あなたになら言える秘密のこと』でもそうですけど、
言葉で語る戦争の悲惨さ、というのも厳しいですよね、実際。
オープニングのゲルニカの絵画で持ってくるシーンから始まり、
戦争の悲惨さを訴える視覚的なものは今回、絵画に頼っておりました。
それがまた辛いですねぇ。目に入れたら夜眠れなくなるような感じです。
タケノウチさんがナレーションでしたね。淡々と語るのはわざとなのか
もともとあまり上手でないのか(ナレーションならアースの渡辺謙さんのが
よかったぞ)、ともかく酷い戦争の断片を伺うことが出来ました。

この映画でちょっと心配になっちゃったのが勿論戦争反対の論理のもとに
立っていることは伺えるけど、中将さんがあまりに立派な人だったから
日本が全然悪いことをしていないように、穿ってみると見えないこともない。
特に外国の人が見た場合ね。
確かに敗戦国が全て悪いのか、といわれればそうではない、んですけど。
尤も岡田中将はきちんと責任をとって、(部下まで庇えるなんて…)
けじめはあるし、悪いことをした意識はあるわけでしょうからいいんだけど、
どうだろう。この岡田中将さんくらい立派な人ってなかなかいないと思うんだな、
現実は。だからこそ映画になるんでしょうがね。
みんながみんな楽しんで爆弾を落としていたとは思えないから
やっぱり戦争って狂気によるものなんだよねぇ。そういう国の狂気に
もう二度と誰も振り回されたくない、こういうのはあの1945年で終わりに
なってくれれば、と思う訳だ。

アメリカ人である弁護人の態度も素晴らしかった。岡田中将の態度に
彼もああやって全力を注いでくれたんだろう、と思うけどそれにしても
他の法廷はどうだったんでしょうね。あ、そうそう、気になるのが
あの通訳ね。あれはどこで同時通訳していたんでしょう?
岡田中将って割りと難しい言葉を使ったことを言っていたからあれを
同時通訳するなんて大変だろうなー、全部伝わったんだろうか、とか
色々考えてしまいました。あの当時ああやってきちんと英語をしゃべれる
日本人があの戦争を越える事が出来たことも素晴らしい。
ちなみにうちのジイさまが(英語は読めた。が、しゃべりはキツかった)
進駐軍の通訳として一瞬雇われたらしいんですが、わかったことばが
「あんた、クビ」だけだったそうだ。とほほ。

ともかく、傍聴人たちは英語がわからなかっただろうから
何だかよくわからなかったんでしょうかね、実際。
そうそう、検察側のバーネットさんをやったフレッド・マックィーンさんは
スティーブ・マックィーンの息子さんらしいですね。
母が横で「あっ!あれ」とか言ってるので黙らせたんですけど
どうやら「あれ息子じゃない?」といいたかったらしいです。
私はスティーブ・マックィーンの顔をイマイチ覚えてなかったので
何ともいえないですけど、似てるそうです。
検察側だから憎たらしい。だけど彼も仕事でやっていたんですよね。
挨拶をしたあとに見せた笑顔がよかった。その上彼は減刑まで
求めてくれていたそうですね。岡田中将はそれを知りえなかったんでしょうが
嬉しいことですよね。確かにあの中将の態度は立派以外に言いようがない
という感じでしたもん。私なら絶対無理。
だけど一点。ホントに中将は「報復」であるとは思わなかったのかな。
私は思ったかもしれない。みんなもそう思ったかもしれない。

これ以上こういう人たちを増やさないようにやっぱり戦争はいかんのですよ。
だけど、市長が真ん中にVIP待遇で(VIPなのか)ふんぞり返っている
姿を見ると、なかなか現状は厳しいんじゃないかな、とも思う訳なんですよね。

★★★☆☆ 赤ちゃんが…正直凄く…(自粛)
posted by minori at 17:45| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画「あ」行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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