2008年02月16日

『THE NAMESAKE』その名にちなんで

インド人との結婚は、難しいらしい。

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ぽちっとプリーズ。

その名にちなんで (新潮文庫 ラ 16-2)
その名にちなんで (新潮文庫 ラ 16-2)

The Namesake
The Namesake

NAMESAKEとはちなんでつけられた名前、もとい有名人のことを指す。
さすがにゴーゴリはアメリカ人ですら奇異に思えるような名前。
奇跡的に助かった父の命を助けたゴーゴリの「外套」。
以来電車を怖がった父は息子とのすれ違いもあってなかなか
その理由を語れずにいる訳だ。
さっさと話してれば、と言ったら元も子もないわけで、
ある一定の年齢になって、そして父を亡くして名づけてくれた
人への思いにようやく気付いた彼はようやく自由になれた。

インド人との結婚は難しい、と冒頭にも書いたが、実際女性には
あまりオススメできない、とインド人と離婚していたとある人から
聞いた。家族が絡むのはどこも一緒。結婚したら家族全員(総勢で凄い人数)
が日本に渡ってきて大変だという中国人の妻を持つ人もいた。
それでもやっぱりインドは難しいというのは特異な文化もあるし、
(尤もそれはどこの国だって他国を見たらそうなるだろう)
家族の絆も強いからなのかな。それでもどこに行ってもインドの人は
いるから逞しいよね。
アシマは外国に興味はあったものの結婚してすぐああやって
渡らなきゃならなかった大変さは想像に難くない。
一人夫を見送ったあと、どうやって過ごそうか、何を食べればいいのか、
どうしよう、出るのも怖いし、おなかは減ったし、そう、これは辛い。
自国にいるときに考えもしなかったほどの恐ろしさだ。

そんな最初はすれ違っていた夫婦も、アシマの優しさと逞しさに
支えられて二人の子どもに恵まれる。それにしても6歳まで名前がない
なんてねー!インドってのんびりなのねー!
私も男の子だと思われていたせいで用意されていた名前はみんな
男の子の名前だったそうで、一週間ギリギリでつけられた名前なんだって。
ここで変な名前付けられていなくてよかったよ、ホントに。
ゴーゴリはオトナになるにつれてやっぱりその名前に抵抗を感じ、
ニキルと改名する。だけどやはりココロの奥底にはゴーゴリが残ってて
ゴーゴリという名は大切に保存されている訳だ。
一応親のことも考えてインド人とは結婚したものの、もはやインド人ではなく
過去での気持ちにとらわれ続ける妻と巧くはいかなかったけど
ラストはサワヤカだったね。

途中からアシマよりもゴーゴリへと気持ちがスライドしていったけど
ラストのアシマもよかったな。アメリカでもしっかり友達が出来たし、
(私も外国で司書になりたいなぁ)やりたいこともまた見つけることが
出来た。一見あんなに頼りなさそうで夫につきしたがっていたアシマだけど
女性は逞しい。

さて。
これは余談だけどインド人の英語は独特だよね。結構日本にも近いというのか。
だけど「ア?」とか「ハ?」とかが強いよね。怖く聞こえるんだな、これが。
だからあのアショケも何だか怖い。実は優しい人なのに、全然そう見えないのは
絶対言葉のせいだよなぁ。小さなゴーゴリに海辺で語るシーンは本当に
自愛に満ちた言葉なはずなのに「覚えなきゃならんな、アー?」が
強すぎて何だかキツイ(笑)アショケがイマイチ理解しきれなかった私でした。

インドといえば、タージマハルは息を呑むほどの美しさだったなぁ。
以前友人がインドで事故にあって大変だった、という話からイマイチインドには
行けそうにない私ですが(あのアショケの事故も怖いー)それでも見て見たいな。
生と死が同時進行しているガンジス川もしかり。灰をまく傍らで子どもが
水遊びをしているんだから。ちょっとしたシーンだけど、そしてそういうのは
当たり前だと思っているインドのことは知識で知っているけど目の当たりにしたら
びっくりするだろう。

そう、本でも映画でも、世界を旅をすることは出来る。
これには全面的に賛成!今回もインドに旅した気分だし、
だけどワカモノよ、旅に出ろ。

以上。

★★★★☆ 有名人によるんだよな。
posted by minori at 11:25| 宮城 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画「さ」行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
minoriちゃん、なますて!
Namesakeってそういう意味だったのですね。
母のドラマ、息子のドラマと両方味わえる見ごたえのある映画でした。
そうなの。行かれない国はとりあえず映画で旅体験するの♪
でもインドは楽しかったよ〜。
エアーインディアは出だしから数時間遅れだったけど…。
Posted by かえる at 2008年02月17日 20:59
■かえるさーん。

なますてです。インドといえばダルシム、(これはかえるさんにはわからないでしょうねー。笑)インド人もびっくり、なだけのイメージな私ですがこの映画で色々知ることができましたよ。人が亡くなったときには頭を丸める、とか色々。見ごたえがありました。この映画で旅をするだけに留まらず、一つの家庭で色んな姿を見れたような気がしますよ。やっぱり映画っていいですねー。

飛行機遅れたんですね(笑)エアー・インディアはパイロット不足に悩んでいるところでしたっけね。タージマハル、見たいんだけどなぁ。
Posted by minori at 2008年02月18日 10:53
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『その名にちなんで』 The Namesake
Excerpt: 変わりゆくことと変わらないこと。 インドからニューヨークへ渡ったアショケとアシマの夫妻は、生まれてきた子に「ゴーゴリ」と名付ける。ジュンパ・ラヒリの短編集「停電の夜に」がとてもよかったので、長編..
Weblog: かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
Tracked: 2008-02-17 11:30
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