2005年10月14日

『ストラヴァガンザ 花の都』 一足先に。

勿体無いのでちびちび読み進めていた、『ストラヴァガンザ』の
三作目を読み終えました。日本では翻訳が出るのがどうやら来年に
なりそうなこの三作目、一足先に英語で頑張って読みました。

Stravaganza: City Of Flowers (Stravaganza)

英語、とはいえまぁ児童向けだし、と思って購入したんですが、
何しろ500pほどあるので結構な厚さです。でも面白かったので
さくさく読めてしまいました。私も英語で本を読むのは初めてです。
まさか読み終えるとは、とある意味我ながらびっくりです(苦笑)

さて。本の方は、シリーズの三作目完結本ということで
今までのキャラクターがそろって登場してくれるし、きちんとまとまった
終りになっています。続きがないのが寂しいところですが(笑)

今回の舞台はフィレンツェです。タイトルの花の都、とあるように。
主人公は黒人のロックシンガーを父にもつ(だけど父のことはCDジャケットで
みたくらい)イギリス人のスカイ。黒人の父に白人の母、ということで
ちょっとイメージわかないけどキレイな肌をしているみたいです。
私の中のイメージはこんな感じでした。

こちら
ウェントワース・ミラー君、プリズン・ブレイクという今アメリカで
やってるドラマに出ている彼はアフリカンアメリカンなんですが
色んな国の血が入っているため角度によってアフリカンアメリカンに
見えたりそうじゃなかったり、と結構不思議な感じです。

と、話が逸れそうなので戻しますが、
スカイが行くのは教会です。そしてこの世界にも(というより以前から登場
していますが)メディチ家ならぬキミチ家というのが登場し、
本拠フィレンツェではこのファミリーとそして敵対するヌッチ家との
争いをベースに物語りは進みます。
そして勿論前作二つに出てきたキャラクターも登場しています。
ルチアーノとアリアンナやロドルフォなんかの一作目のキャラから
ジョージアやファルコ、ガエターノなんかも出てて、
それなりの結末を迎えているのが親切な感じです。
人として、『星の都』の感想にも書きましたが、

Stravaganza: City Of Stars (Stravaganza)

ニコラスの成長が本当に楽しめました。
彼はホント人生がひっくり返るほどの決心をしているんですが
やっぱり人だもの、迷うこともある。今回はその葛藤も
サイドストーリーとしてしっかり描かれています。
彼が下す決断も今回の三作目の大きなポイントでした。

ところで、この本を読むに当たって、
特に英語版だと多少の知識が必要でした。
『ストラヴァガンザ 仮面の都』
Stravaganza: City Of Masks (Stravaganza)

でどうしてもベネツィアに行きたくなり、去年行ったことは前にも
書きましたがその際に勿論フィレンツェにも訪れたのですが
そのイメージがしっかりあったのでイメージも出来たのが
多分読了できた一因になっているのでしょう。

firenze.JPG
↑フィレンツェ

というわけでフィレンツェについての薀蓄なんかを
簡単に続きに書きたいと思います。
(「メディチ家」のことや「教会迷宮」についてなどなど。)
英語版で読む方、そして勿論これから
日本語版で読む方のなんかしろの助けになれば、と思いますが…
ま、自己満足と自分自身の復習のために書きたいと思います。
興味がある方は続きを読んでくださいね。

関連記事→ ストラヴァガンザ 星の都
       ストラヴァガンザ 仮面の都

banner_03.gif
ぽちっとプリーズ。
まずはメディチ家。私も全然詳しくなかったので実際「メディチ家」が
「キミチ家」のモデルになっていることはわかっても、「ヌッチ家」
のモデルなんかはあるのかなーと思って見て見ました。
どうやら「パッツィ家」やら「ピッティ家」というのがあったらしいです。
で、ややこしいですが暗殺やら色々なモメゴトがあって潰されたのが
「パッツィ家」です。そしてアルノ川からちょっと離れた見晴らしの
いい場所に作られた立派な宮殿が「ピッティ家」のピッティ宮殿
にあたるようです。だからもめてすぐ移った、とかそういうことでは
なさそうですね。このピッティ宮殿のほうは。

そうそう、途中でベッキオ橋のエピソードも出てきます。
(川の名前は違いますが)
ponto.JPG
↑ベッキオ橋

フィレンツェを訪れた人は必ずこのエピソードを教えられますが、
ここは昔肉屋や魚屋が軒を連ねていたそうでただでさえ臭い集団が
狭い橋に店を出していたため、それはそれは臭かったそうです。
なので途中からそれが全部貴金属のお店に棚代わりしたのです。
(写真なんかはこちらの『イタリア映画旅日記第二回』を
参照にしてください)

そのお話しが途中に出てくるのですが、この本のタリア、という
世界では金より銀が主流なのでこれが「貴銀属」と表現されています。
(日本語だとどうなるんだろうねぇ。英語だとgoldsmithとsilversmithで
とってもわかりやすいんだけど)
そしてこの橋の上をとって執政を行っていたウフツィ美術館
(当時は美術館じゃなくてここで仕事していた。ウフツィはオフィス)
に通じる道を作ったのです。ここが通り道になっていたことも
有名なお話です。
メディチ家のことはこの本、最近出たばかりですがマンガでわかりやすい
ですので参照してみてください。
マンガ メディチ家物語 フィレンツェ300年の奇跡
マンガ メディチ家物語 フィレンツェ300年の奇跡



次は槍試合です。
こちらはやっぱり当時は結婚式の前に行う儀式みたいな感じのものだった
らしく、有名なんだそうです。私のイメージはもうまさに
映画『ロック・ユー!』だったため、
ロック・ユー! コレクターズ・エディション
そんな広場で出来たんだろうか、と読み違いをしているのかと
思ったらやってたみたいです。実際メディチ家の誰かの結婚式の時に
やってました。

長くなりそうなので次でラストにしますが、最後はストーリーの
最初に出てくる『教会迷宮』です。ラビリンス、と出ていますが、
一体これはなんだ?とかなり悩みました。
そこでこういう本を読んでみる。
迷宮学入門
迷宮学入門

入り口近くに作られた実際に歩ける(白と黒のタイルで作られてるケースが
多い)迷宮図。巡礼者はまずこの迷宮を歩くことにより死と現世における
罪に向き合うわけだ。そしてそこを「通過」し奥にある祭壇へと向かう。
こういう意味合いがあるものらしい。
当時の教会には座席がなかったそうで、こういう巨大なものを
作ることができたらしい。

ちなみに私は最初所謂「巨大迷路」みたいなものをイメージしたんだけど
こういうのではなくて、単に床がそうなっているだけです。
写真とかあればいいんですけどね。後で見たら本にイラストもチラリと
描かれていました。

と、まぁまだまだ調べたことなんぞはちょこちょことあるのですが
長くなったのでもうやめましょう。読んでくれた方はいるんでしょうか。
だとしたら感謝です(苦笑)有難うございました。

ともかく
面白い本だったなぁ。もう1回一作目ニ作目も英語で読んでみようっと。
posted by minori at 22:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 読んだ本など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
minoriさん、こんにちは。shiojiです。
ブログへのTBとコメント、ありがとうございました。
ちょうど「花の都」を原書で読み終えられたところだったのですね。
以前、「時の車輪」の原書で痛い目にあった私なのですが、
「花の都」に挑戦してみたくなりました。

読み応えのあるこちらのブログなので、まだ一部しか拝見していないのですが、
田中芳樹さんの「ラインの虜囚」読んでみたくなりました。
でも実はまだ、先日のアルスラーンの新刊が積まれたままだったりする……。

最近、私が読んではまった本は「盗神伝」です。全三巻。
二と三が特に良かった〜と思ったのですが、読まれたことありますか?

また、こちらに寄らせてくださいね。
TBも(実はまだやったことなくて)頑張ってみたいと思います。
Posted by shioji at 2005年10月15日 16:27
shiojiさま、こんばんわ。
わざわざコメントどうもありがとう
ございます〜!
そうなんです、ちょっと前にこの本を
読んだんですよー。
一応子ども向けってことで読みやすい
と思います。是非是非チャレンジ
してみてください。何しろあと
半年待たなきゃならないですしね(笑)

「ラインの虜囚」ホントに短時間で
読めるのでなかなかよいですよー。
「盗神伝」は見たことはありますが
借りたことはなかったですー。
今度是非読んでみますね!
駄文で申し訳ないですが是非また
遊びにきていただけると嬉しいです♪
TBもお待ちしていますねー!
Posted by minori at 2005年10月15日 19:52
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