
ぽちっとプリーズ。


製作5年、撮影日数のべ4500日、撮影全世界200箇所以上。超高性能のカメラで
撮影のプロ中のプロが撮ったというドキュメンタリームービー、EARTH。
地球は美しいが同時にとても厳しい、そんな現実を目の当たりにできる
そんな映画でした。全くもってどうやって撮影したんだよーとひたすら感心。
美しいエンジェルフォールの空撮はホントに空を飛んでるような気分にすらなるし、
トナカイの大行進を空から眺めるシーンや鳥と一緒に空を飛ぶシーンは
映画ならではの醍醐味も感じつつ自然に触れることが出来る。これは
テレビじゃちょっと物足りないもの。
シロクマちゃんの子どもはほーんとかわいいのねぇ!だけどそんなかわいいなんて
言ってられない!彼らにも厳しい現実は迫るし、彼ら自身も他生物に厳しい現実を
強いているわけで。…でもかわいいんだな。ちゃんと声だして「ママ!ママ!」って
呼んでるのかな。シロクマに限らず、どの動物も声を出してコミュニケーションを
とっているんですね。かわいいなぁ。そういや昔「白クマそらをとぶ」という
本が好きだったな。読みたくなってしまった。
閑話休題。
どの動物もやっぱり子どもはかわいいんだ。ゾウさんもクジラも白クマもサルも。
だから食べられるとかわいそうだし、でもそうは言ってもそれが自然だし、
と色々考えさせられました。クジラに関しては、やっぱりオーストラリアにいたときに
クジラをとるな!というオーストラリア人の激しい抗議で日本人への風当たりが
強かった。それがイヤっていうわけじゃないけどとらなくていいんだったら
やっぱりとらないで欲しいなーと思う訳です。正直クジラを食べてた世代ってのは
要するに政治を担ってる時代の人でもあって、私達からしてみれば食べたこともないし
別にこの先食べる気もない。だからやめて欲しいなーとしみじみ思った訳です。
親子で水を叩き合って居場所を教えあう親子の絆。驚きました。
母は、たとえどんな生き物であろうと、子どもを守るものなんだね。
自分の身を削って子にミルクを与えるんだ。母は凄い。
群れを守るゾウの姐さんもイイ。徒党を組んだ鳥達の先頭に立つ鳥にはきっと凄い
カリスマ性があるんだろう。オスライオンの一声でメス達が作戦を変える、
その絶対性も凄い。恐る恐る水に入るサルのかわいさもたまらない。
沢山の発見があった。
見てよかった。
何とかしなきゃ、と言うのは簡単だけど一体どうしたらいいんだろう。
やっぱりちゃんと考えないとねぇ。
…難点は渡辺謙さんもいいけどやっぱりパトリック・スチュワート版で見たかった。
というのも吹替えで見ると子どもが増える。子どもに知ってもらいたいけど
さすがに5歳から10歳にはこれはキツイだろう。しかしその年代しかいない。
それより上はごくわずか。子ども500円キャンペーンで確かに知ってもらおうと
する努力はかいたいけど、飽きるんだよ、子どもはさ。2時間なんて長いもの。
「かわいいから見に行こう」っていう親はちょっと考えて。
私は前に「WATARIDORI」で酷い目にあったから多少ヤな予感はしたけど
まさかここまで子どもたちで埋まるとは…。
隣の子どもたちより二人を連れてきたバアさん(まだ若い。50代)の声のが
うるさかったよ、正直。映画選ぼう。
★★★★☆ ビユーゥティフゥル!