2007年12月30日

『PARIS JE T'AIME』パリ、ジュテーム

写真のコラージュのようなオープニングに恋をして
ラストのワルツに再び恋をする。

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ぽちっとプリーズ。

パリ、ジュテーム~オリジナル・サウンドトラック

パリ、ジュテーム プレミアム・エディション
パリ、ジュテーム プレミアム・エディション

美しきパリ。違う国の人たちの視線で観る
新しいパリ。自分が俳優だったり監督だったり
したら迷わず参加するだろうなー。
パリの魅力満載、珠玉の120分。
どこでもドアがあったならすぐにでもパリに
行きたいよー。

長くなるけど個別に見ていこう。

1. モンマルトル Montmartre 18区
監督:ブリュノ・ポダリデス
出演:ブリュノ・ポダリデス
   フロランス・ミューレル

パリやイタリアは駐車が大変!あんな風にガシガシぶつけても
当たり前。日本人には理解できない世界かも。
ハンサムだけど自分の世界は車の中だけ。まさかあんなことから
自分の世界に入ってきてくれる女性がいるとはね。
何があるか、わからない。


2. セーヌ河岸 Quais de Seine 5区
監督:グリンダ・チャーダ
出演:レイラ・ベクティ
   シリル・デクール

好きな作品の中のトップに入りそうですこの作品。
『ベッカムに恋して』の監督。
男の子の心の動きが手にとるように伝わってくる優しい作品。
へジャブからこぼれ落ちるあの黒髪は美しかったー。
私も惚れそう(笑)男の子もかわいかった。


3. マレ地区 Le Marais 4区
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:マリアンヌ・フェイスフル
   イライアス・マッコネル
   ギャスパー・ウリエル

ギャスパー!ちなみに私はようやくここでこの短編が色んな
監督に作られてるって気付きました。遅すぎます(笑)
ともかくギャスパーは美しくそして健全なようで怪しい。
人を惑わす人ってこういう人なのかなー。
が、私は彼が声をかけた人に惚れました。
好み変わったのか。でもギャスパーはホント美しいぞ。
この地区はゲイが多いと書いてありました。
カート・コバーンならきっと彼もわかったんじゃないのかなー。
それともこれも知らない単語だったのか。


4. チュイルリー Tuileries 1区
監督:ジョエル・コーエン
監督:イーサン・コーエン
出演:スティーヴ・ブシェミ
   ジュリー・バタイユ

怖いよね(笑)異国の地下鉄に一人、ガイドブックには
「スリには注意」「目は合わせるな」
なんて書いてあったらね(笑)
私もパリに行ったとき地下鉄は緊張したなー。
ブシェミさんは好きな俳優ですが彼のよさが凄く出てた。
この役は彼でパーフェクト。驚きで目が見開いていく様がナイス。
袋から出てきた大量のお土産もいい。
このお土産を見て、彼がガイドブックのモナリザの写真を見て
微笑んだわけが何となくわかった。「うん、観てきたよ」っていう
満足の笑みだな、あれは。凄くわかる。こういう顔しちゃう。

5. 16区から遠く離れて Loin du 16eme 16区
監督:ウォルター・サレス
脚本:ダニエラ・トマス
出演:カタリーナ・サンディノ・モレノ

この16区ってお金持ち地域なんですって。
そこに目をつけたウォルター・サレス。
これはウマいな、と感心。何かが起こるわけではないにしても
何だか凄く考えさせれたかな。
自分の子どもってかわいいよな、とも思ったし。
その子をああやって置いてくる辛さを思うと切なくなる。

6. ショワジー門 Porte de Choisy 13区
監督:クリストファー・ドイル
出演:バーベット・シュローダー

ああ、これ印象薄かったなー。
ファンタジーな感じですが面白く作れてた。
私の中国人の強い女のイメージにぴったり。
おそらく彼女達が甲高い声でガーってしゃべるせいだと思うけど。

7. バスティーユ Bastille 12区
監督:イザベル・コイシェ
出演:セルジオ・カステリット
   ミランダ・リチャードソン
   レオノール・ワトリング

先日私が惚れた『あなたになら言える秘密のこと』の監督。
普段のさりげない行為がイヤになることはある。
だけど愛しく思うようにもなる。
いなくなった後に赤いコートを目で追ってしまう切なさに
胸がうたれる。

8. ヴィクトワール広場 Place des Victoires 2区
監督:諏訪敦彦
出演:ジュリエット・ビノシュ
   ウィレム・デフォー
   イポリット・ジラルド

すみません。この監督知りませんでした。
それからウィレム・デフォーに気付かなかった(笑)
わが子を失った悲しみがカウボーイを生んで息子に会える。
そんなに力があったのか、という台詞もよかった。
日本人が参加していることもまた、嬉しい。

9. エッフェル塔 Tour Eiffel 7区
監督:シルヴァン・ショメ
出演:ヨランド・モロー
   ポール・パトナー

後で知ったのだがこの監督、私の好きだった
『ベルヴィル・ランデヴー』の監督か!
なのでこの短編と後の14のお話は異空間。
こんな人が実際いたら怖すぎるけどメガネの坊ちゃんが
とってもかわいくてステキなファンタジーでした。
マイム・アーティストって凄いな。
ピエロやこういう顔で哀しい顔をされるとこっちも凄く切なくなる。

10. モンソー公園 Parc Monceau  17区
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:ニック・ノルティ
   リュディヴィーヌ・サニエ

好きな監督だったので期待したけどぼやけた感じと
会話に集中するためかちと疲れた。
途中から「あれ?」と思ったけどそうか
ギャスパールはそうなのか、と後で思わせる作りになっていた。
なるほどね。
どうやらこの長回しはオマージュだったのか。
サニエさんにも実は気付かずじまいでした。
タバコはいかんね(笑)

11. デ・ザンファン・ルージュ地区 Quartier des Enfants Rouges 3区
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:マギー・ギレンホール
   リオネル・ドレー
   ジョアンナ・プレイス

弟ジェイクより芸達者だと思う姉のマギー。女優の素顔を垣間見た
アジのある作品だ。マギーはフランス語も上手なんだね。
ケンが来なかったがっかりさをひしひしと私まで噛み締めた。
後で時計がなくなってまたがっかりするんだろうな(笑)

12. お祭り広場 Place des Fetes 19区
監督:オリヴァー・シュミッツ
出演:セイドゥ・ボロ
   アイサ・マイガ

哀しいけど希望と奇跡もある作品。
こんなことってあるのかな、と思ったけど彼には起こって
しかるべき奇跡だったとも思う。
彼にとっては一杯のコーヒーだって貴重なもの。
コーヒーを頼んだ彼女の優しさを、彼はのちに
しっかり思い出してくれるだろうか。
それとも…。

13. ピガール Pigalle 9区
監督:リチャード・ラグラヴェネーズ
出演:ファニー・アルダン
   ボブ・ホスキンス

ちょっとこれ、一番分かりづらかったな。
ファニー・アルダンはステキだったけどイマイチ
伝わりづらかったのかも。
でも好きな歌がああやって流れてたらいいな。

14. マドレーヌ界隈 Quartier de la Madeleine 8区
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:イライジャ・ウッド
   オルガ・キュリレンコ
   ウェス・クレイヴン

ええ?ヴィンチェンゾ・ナタリがこれに?
と思ったら彼らしいテイストを出して、でもしっかり
「ジュテーム」な感じまで出してて美しいファンタジーだったなあ。
赤の色と全体な雰囲気は多少シン・シティ
に近いけど古臭い吸血鬼がいいアジだしてる。
ちなみに気付いたけど最初の犠牲者は次の短編の監督だよ。

15. ペール・ラシェーズ墓地 Pere-Lachaise 20区
監督:ウェス・クレイヴン
出演:エミリー・モーティマー
   ルーファス・シーウェル
   アレクサンダー・ペイン

この短編も好き。ユーモアは大切。一緒に笑えない
相手は私もヤだな。オスカー・ワイルドのお茶目な
登場は微笑ましかった。彼は14区の監督をしている
アレクサンダー・ペインだったりするし(オトコマエー)
エミリー・モーティマーは私の好きな女優さん。
声がかわいいんだなぁ。そしてルーファスのイメージは
コスチュームプレイな感じなのでこうやって普通の
男の人、をしていると何だか不思議。濃いよね(笑)

16. フォブール・サ・ドニ Faubourg Saint-Denis  10区
監督:トム・ティクヴァ
出演:ナタリー・ポートマン
   メルキオール・ベスロン

早回しな二人の恋に彼の視点から彼女に翻弄されました。
目が見えない彼なのに視覚で恋をした感じがたまらなくいい。
短い時間の中でこんなに二人を知ることができた。
その手法はお見事。東駅のシーンの早回しも、サンドニ門の
前に立つ二人もそれはもう素晴らしい。
ナタリーはかわいかったし、トマ役の子も最初のシーンから
何故か女の子だと思ってしまったくらいキレイな肌。
トム・テイクヴァは視覚で魅せるのが上手だなぁ。
パフュームもそうだったしね。

17. カルチェラタン Quartier Latin 6区
監督:フレデリック・オービュルタン
監督:ジェラール・ドパルデュー
出演:ジーナ・ローランズ
   ベン・ギャザラ
   ジェラール・ドパルデュー

ジェラールは監督もしてたのね。
熟年夫婦の様子は他の短編でも出てきていますね。
毒舌はキツイが愛してもいたんだな。
ワインが飲みたくなりました。
最初のパンテオンが美しかったなー。
夜もまたヨシ。

18. 14区 14th arrondissement 14区
監督:アレクサンダー・ペイン
出演:マーゴ・マーティンデイル

ラストはタイトルの通り、パリ、ジュテームでした。
旅先で訪れる不安・寂寥。
ウマいところをついていました。公園で一人で食べる
サンドイッチだとかそういうのってオイシイのに何だか寂しい。
私もフランクフルトにいたときにこういう思いをしたことあるな、
と思い出しました。
にしても私には「ウマい」と思われたフランス語も
随分つたなかったらしいですよ。だから英語で答えられて
しまうんですな。そうなんだー。読み違いもしてるみたいだしー。
あの公園、例え一人でいてもやっぱり「好き」って思うかも。

以上18本。5分ほどの短編なのにホントに楽しめた。
こういうクリエイティブな作品っていいなぁ。
5分くらいだったら私にも出来そう!とまで
思っちゃうけどきっとこれ、物凄く難しいんだろうな。
パリと愛をテーマする作品。考えるだけで楽しくなっちゃう。
何だか既に頭の中に構想が出来てしまうほど。
それだけ魅力ある場所なんでしょうね。
私も一度行ったきりだけど、もう一回行きたいな。

ともかくこの中で好きだったのは
「フォブール・サ・ドニ」
「セーヌ河岸」
「16区から遠く離れて」
「ペール・ラシェーズ墓地」

ですか。どれも好きなんだけど。
さりげなく絡まっている人物もよかったね、ラスト。
音楽もステキ。テーマの曲はDVDのメニューでも流れるんだけど
その時点でこの映画に惚れた気がする。
いかにもフランスっぽいアコーディオンの音楽もいいね。


★★★★★ 申し分ないオムニバス
posted by minori at 14:55| 宮城 ☁| Comment(5) | TrackBack(7) | 映画「は」行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぼんそわー。
こないだ、よいお年をって書いたのに、また登場ー。
もうもう、コレは大好きっすよ。
私は劇場で2度観てしまいました。
今年唯一パンフを買った作品だったりします。唯一・・・
このギャスパーはホントに美しかったよねー。
ハンニバル・ライジングではそれほどにときめかなかったけど、コレはたまらなく色っぽかったですよ。
うん、セーヌ河岸の男の子もかわいかったしー。
パリは何度でも行きたーい。
Posted by かえる at 2007年12月30日 23:14
minoriが公開したの?
Posted by BlogPetのガエル at 2008年01月01日 10:06
■かえるさーん。

あけましておめでとうございますー。
今年もどうぞよろしくです♪

うん、これは二度見る気持ち、わかります。
私も気に入りましたよー。ギャスパーは女の子よりきれいかもしれない、っていうくらい美しかったですよね。たまらーん。

パリは何度でもいきたいです。ホント。それと、私が滞在したモンパルナス周辺がそういや選ばれてなかった2区のうちの一つだったような気がするのでまたこの企画やって欲しいです。今度は5分のサスペンスってのはどうでしょう(笑)

それでは今年も楽しく映画をみていきましょう!
Posted by minori at 2008年01月01日 22:51
こんにちは♪ TB、コメントありがとうございました。
なるほど〜!
各地区の地域性も作品の中に織り込まれてたりしてたのですね〜。
ほんと、すぐにでもパリに行きたくなるような素敵な作品でした。

ギャスパー君、美しすぎますぅ〜
ああいうヘアスタイルも良いですね〜
Posted by non at 2008年02月08日 09:01
■nonさま。

こんばんわー。
コメント&TBありがとうございます!返事が遅くなってしまって申し訳ございませーん。

そうなんですよ、これ、地域性が出ているみたいです。それって面白いー。東京とかでもできそうですよね。私もこれみてパリいきたくなりました。ギャスパーみたいなイケメンをみたい!!!
Posted by minori at 2008年02月11日 23:05
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