2011年02月26日

『Blue Valentine』

壊れかけたカップルの行く末。

Blue Valentine


女の人って現実的なんだよね。
キル時は切る。
何となく思い出した、映画『カンバセーションズ』のキャッチフレーズ
『男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト』
これもそうなのかも。

あらすじは
結婚7年目のディーンとシンディは娘のフランキーと三人暮らし。
努力して資格を取って働いているシンディと違ってディーンは朝8時からビールという
生活。お互い壊れかかっているのはわかっていながらも崩壊は恐れている。
そんな二人にも幸せに溢れていた時期があって…。

と言うカンジですか。
過去と現在が交錯してそれが輝いていた日々と現実とを上手く
比較している。
作り方はキライじゃない。特にラストの向かい合う姿が印象的。

現実には私だって、多分シンディと同じようになるんだと思う。
ロマンチストで優しくて、いい人だけど、やっぱりセキュリティがしっかりしていないと
怖くなっちゃうのが当たり前だと思うんだよね。

彼は本当に優しい人。老人ホームに引っ越しするおじいちゃんの荷物、
勿論全部は運べないけど、それでもあるものを、それもがらくたばかりを
並べてあげたり、どんなに怒っても彼、一度も彼女には手をあげなかった。
ああやってお花をくれたりするのもいいんだよね。
そもそも「怪しい」子どもを生む彼女を受け入れてくれたことも凄い。
(勿論自分だという可能性もかなりあるにしても)
でも不器用なんだなー。
優しいだけじゃやっぱりダメなんだなぁ。努力してがんばって今の仕事を
とることができたシンディからしてみれば、やっぱり何か納得できないんだろうな。

シャワーのシーンが印象的。絶対わかっているのに、キスを避ける彼女。
顔の周りに手をやって、目を閉じて、上手い具合にかわしているその態度、
なんかわかる気がする。こういうこと、ある、ある、と思ってしまった。
この時点で気付いて!って思うんだけど。そうじゃなくても時々一人になって
不満を募らせている彼女をきっと彼はまだ大丈夫だ、と楽観的に
とらえすぎていたんだろうな。彼がやろうとする行動はすべてから回り。
多分「俺!がんばって新しい仕事でも探してみようかな!」とか
「今から学校行って資格とって、仕事を見つけたい」とか
こういう方向に動いていればきっと彼女の態度もかわったはず。

それが娘と二人に疲れて寝ている彼女をかわいく(かわいく?)起こしてみたり、
リフレッシュのラブホテルに(あるんだ!アメリカ!)誘ってみたり、
もうどれもこれも彼女が「なんだかなあ」と思うことしかしなかったんだよねぇ。
こりゃもう「わかってないなぁ」としか言いようがなく…。

いい人だけに切ない。だけどこうやって壊れていくことはどこにでも転がっている
物語なんだろうな、とも思う。
だからみんな感情移入してココロを痛める。
エンディングまで本当に切なかったなぁ。

ミシェル・ウィリアムズはそこらへんにいそうな子なんだけど(てか友達似てるし)
いい演技だったなぁ。本当に普通だったなぁ。
ライアンも勿論よかった、けどあの変わりようは驚き。
髪の毛とあのメガネと服!どうしてその服選んじゃったかな、というワシのスゥェットには
重要なシーンなのにも関わらず、目がいって仕方なかったです…。

ちなみにこの映画、過激な性描写がどうのこうの、となっているらしいけど、
先日dogtoothを見た私としては「え?どこが?」
と思ってしまいました。
そう考えると「dogtooth」恐ろしいな。
同じカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品されていますね。
「Dogtooth」が2009年、「ブルー・バレンタイン」が2010年です。
どちらもとても素晴らしい映画だと思います。
(もっとも「ブルーバレンタイン」のほうが受け入れやすいけど)
日本公開は4月だそうですので是非に。
posted by minori at 00:51| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画「は」行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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