2011年02月07日

『Soul Kitchen』

ちょっとクセがあるけど、是非一度は足を運びたい。
そんなソウル・キッチンはドイツのハンブルグに。

Soul Kitchen
Soul Kitchen

大げさなアクションで笑いを誘うわけでもなく、
ささやかに、でもくすくす笑ってしまう上質の映画だったと思います。
さりげなーいところでツボに入っちゃって、
ボタンのところなんて大笑いしちゃった。
というのもあの爺さん、実は大金持ち、なんて思ってた矢先だったから。
なるほどそういう役の立ち方ね、みたいな。

主人公はギリシャ系なんですね。名前が凄い(笑)
ハンブルグの寂れた感と、でも時折見える港町ならではの雰囲気、
船や建物なんかにもうっとり。
あのレストランだって(食堂?でもラストはナイスカフェバー!)
最初はうわー絶対ヤだし、と思ってたんだけど、
だんだん行きたい、と思わせるところが凄い。

でもね、ズゥイノス(わ、カタカナ難しい!)のお皿の置き方は
最初から愛があった。だから彼がイヤイヤやっているわけではなく、
あの場所を愛しているんだな、というのは最初からひしひしと伝わってくる訳。
実際に、主人公を演じたアダムは料理店を経営していたらしい。
なるほど、本物の愛ですね。
彼の腰の痛いっぷり、リアルで面白かった。教えてもらったダンスを忠実に
やっているところもかわいい。

芸術家のウェイトレス、バンドマンなスタッフ、そしてエキセントリックなシェフ。
出てくる人それぞれアジがある。

特に、シェフ。
あの「ガスパチョをマイクロウェーブ(電子レンジか)に入れろ」っていう
言葉に切れる気持ちは食べ物を人に提供したことのある人ならわかるはず!
そもそも丁寧に味付けをしたものに塩をバンバンいれる人を見るだけで
シェフは悲しいもんね。このシェフがアジがあって好きだったなー。
あのクラップな冷凍食品まで彼はお見事に変えたからね。それだけでも
才能があることが伺える。出来ればもうちょっと活躍してほしかったな。

あのアニキもまたアジがある。いい目をするんだよ。
とても悪いやつにはなれない。モンテ・クリストに傷ついちゃうあたりもね(笑)

レストランて本当に雰囲気が大切。働いている人が楽しんでないと、
やっぱり食べ物もまずくなる。
このソウル・キッチンにはソウルがある。是非、行って見たいものです。
あのデザートは…ちょっと怖いが。
posted by minori at 21:37| 宮城 ☀| Comment(4) | TrackBack(3) | 映画「さ」行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はやーい。スバラシイ。
シェフよね、やはり。
ファティ・アキン作品常連のビロル・ユーネルの存在感はいつも格別ー。
ドイツ映画って、ナチスものだとか、シリアスにかたいものが公開される比率が高いから、こういうのが好評だとホント嬉しいなぁって。
お腹がすいたー
Posted by かえる at 2011年02月08日 01:27
かえるさーん。

返事は遅くなっちゃいました。ごめんなさい。

そうそう、あのシェフはアジがあったなぁ。
私、他の作品も見ているはずなのにイマイチ覚えておらず…。
ドイツ映画もよいですよねぇ。
思い出すのは『バンディッツ』とか『グッバイ、レーニン』
それから『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』くらいですが。

きっといい映画たくさんあるのにあまり知られてないって
ことなんでしょうねぇー。もっとやってくればいいのに。
Posted by minori at 2011年02月12日 13:17
minoriちゃん、お久し〜。

 >ズゥイノス(わ、カタカナ難しい!)

ん?と思ったら主人公の名前のことね〜。
こちら日本での字幕は簡単に「ジノス」となってたよ(笑)
そういや不動産屋の男の名が字幕の語感とは随分違うように聞こえたっけ。

すごく楽しい映画でした。
minoriちゃんは仕事柄、共感する部分とか多かったんじゃない?
Posted by きらり+ at 2011年04月22日 15:21
きらりちゃん、おひさしー。

そっか、ジノスか、そういわれてみればそうだ。
確かにそうだ、そのほうが楽。
不動産の男の人の名前ってノイマンだったっけ?
これ、ドイツじゃポピュラーな苗字だったよね。
ノイマンって字幕じゃなかったの?

私はもうレストランとはオサラバして今は全然違う
仕事をしているけど、それでもあの雰囲気はひしひしと
伝わってきたよ。記事にも書いたけど、お皿の置き方ひとつ
まで丁寧に描かれていて、本当に楽しめた映画だったな。
Posted by minori at 2011年04月22日 23:58
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