ママとママ。
割と評判のよかったこの映画、私も凄く好きでした。
二人のママなんて日本じゃありえないんだけど、意外にしっくりきてしまったのが
驚き。子供たちもまっすぐに育っているし、それを普通だと思ってる。
(まぁ当然か、親だし)
それぞれの役割もしっかりしていて、Nicはお金を稼ぐパパ的な存在。
一方のJulesは主婦な存在。彼女は自分も外に出たい、と思ってる。
ゲイだろうがなんだろうが、人間なんだから感情は一緒。
子供を産んで大事に大事に育ててきた家庭、それが壊れるのは、
誰だって怖い。そのことへの恐れをアネット・ベニングが当たり前のように
演技していたのが凄い。お父さんにも見えるし、お母さんにも見える。
これって不思議だったなぁ。
確かに子供だったら、やっぱり精子提供者、すなわちパパのことは気になると思う。
一方のお父さんのほうだって、驚いたし興味があったのは理解できる。
でもなー、やっぱり子供のころをすっとばして、っていうのはやっぱり抵抗があるだろう。
どうなんだろう?その彼の勝手なところとか、でも真心いっぱいなところもすべて、
マーク・ラファロ、上手かったなぁ。彼はいい俳優だよね。
『Shutter island』もとってもよかったし。
反抗することも、再生できることもすべて、本当に普通の家族。
ママの浮気はホント決定的な事件だったけど、
家族だもんね。
子供は親がちゃんと頑張ればそれを見て育つ。
たとえ、ママ二人か、パパ二人でも。
ああ、そうそう、最後に。
この映画でポールが時々、shut the front door、といいますが、
これ、字幕はなんて付くんだろう?!超気になります。
ちょっと気をつけてみてみてください。誰かのレポートお待ちしております。