2005年12月05日

『エリザベスタウン』 地図と音楽の旅に出る。

『あの頃ペニーレインと』『バニラスカイ』、サントラが結構
好きな私のお気に入りサントラの上位にあがるこの二つ。
(サントラについて私が以前アツク語った記事は
こちら。サントラ考、のところです)
ともにこの映画の監督、キャメロン・クロウによる映画です。
そしてもうひとつが加わったかもしれない今回のエリザベスタウン。
やっぱり、音楽がかなりうまく使われていました。

パラマウント映画提供「エリザベスタウン」オリジナル・サウンドトラック

とにかくストーリーの中にお構いなしにガンガンかかる音楽。
それが心地いいのは選曲のうまさにあるんでしょうね。
まったくあってない音楽だとうるさく感じることもあるので。
全然不快じゃないし、ないときはもっともっとかけてほしいと
思うくらいです。

基本的に私はロード・ムーヴィが大好きです。
(ロード・ムーヴィーについて語ってるのはやはりこちら
vol.3映画の見方?です)
色んなところを見ることができるし、なんとなく流れる空気が伝わって
くる気がするんですよね。小さい頃からドライブは好きだったし
流れる景色をボーっと見てると飽きません。だから電車とか
好きです。そして助手席が好きです。運転すると疲れちゃうから(笑)
今回も主人公ドリューはプチ旅行に出るんですけど
その雰囲気がとってもよかった。私もあんな至れり尽くせりの
地図とBGMをもらいたい!ココロからそう思います。
(ただし見ながら運転なんて到底できない、と思うけどー)

至らない点としてこの旅のシーンが少なかったこと!
私なら、真ん中部分を全部フラッシュバックにしちゃって
最初っからゆっくりツボをもって旅に出させるね、主人公に。
ありきたりな手法かもしれないけど、今回のこのストーリーの
もってき方はなんだか中途半端な気がして残念だったから。
せっかくあんな地図をもらったんだからあれをもっと活かさないと!
この地図をくれたエキセントリックな女の子のことは
追々描いてくことだってできたはずよ。勿体無い。

でもでもそれは文句ではなく、結局私はこの映画好きです。
落ち込むとさ、「だいじょぶだから」って言いたくなるよね。
だけどその裏ではココロにどす黒いもの抱えてるの。
笑いながら泣きたくなるようなそんな感じ。
「鳴ってくれ」と祈る電話も哀しい。

キキちゃん演じるクレアがとっても好きになりました。
キキちゃん、美人というよりはちょっとビミョウな感じだけど
彼女は動くと本当にかわいく思える。今回のクレアも前向きで
友達になりたくなっちゃうタイプ。そのくせ割と押しが強いところ
もイイ。あのくらいの押しの強さが必要なのかもな。( ..)φメモメモ
そして彼女は頭がいいんだよね。あの地図を作っちゃうんだから。
割と細かくマメな作業とか書くことや作ることが好きな私は
これがかなりツボでしたねぇ。今回。こういうの作ってみたい。
そしてもらってみたい。すごくほしいよ。あの地図。
彼女は敢えて一緒に行かずに、失意のドリューを一人にしてるわけで
ここも彼女が頭がよいところのひとつ。
ああやって失意に落ちた場合、一人ってのも敢えて必要なんだよ。

だからあのダンスのシーンはぐっときましたね。
車の中でお父さんとのこと思い出して笑い泣きするシーンも好き。
私も以前大好きな人を亡くした時、楽しいこと、失ったことの哀しさを
感じたのは葬儀の帰り、一人になった車の中。流れる景色と
思い出。ドリューのパパ、ミッチもドライブできなくて悲しかっただろうな、
と思ってちょっとウッとなりました。

オーリーは今回アメリカ人の役。この映画のプロモーションの
映像が前に流れていたとき、彼の言葉は完全にブリティッシュな発音だった
から今回オープニングのナレーションでびっくりです。
なんだか違う人みたいでした。時折いつものオーリが覗いたりもしたけど(笑)
あまり表情の見えない前半から徐々に自分を解放してく後半。
オーリ、よかったと思うぞ。

そしてスーザン・サランドンは見事。フクザツな気持ちを抱きながらやって
きたのに、しっかりみんなのハートをつかんじゃうスピーチ。
もうちょっと早く、そうできたらよかったのに、とみんな思ったでしょうな。
親戚の人々もよかったです。ああいう暖かい気質っていいなぁ。
葬儀も日本みたいにどーんよりしてないで敢えてああいう風に
やってほしいなーと思う。今年、また別な人がなくなったとき、元同僚
たちで集まってああいう風に思い出を一人一人話す機会があったんだけど
笑ったり泣いたりできて、より悼むことができたと思うし。
あのバンドもナイスでしたね。父と息子、また違う関係だったけど
あのパパと絶叫チビもナイスでしたよ。

“I want you to experience deep, beautiful melancholy”

クレアがドリューにいったこの台詞がココロに残ります。
たまにはそれも、いいかもしれない。
音楽と一緒にね。


banner_03.gif
ぽちっとプリーズ。
posted by minori at 20:06| Comment(11) | TrackBack(26) | 映画「あ」行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ども!遊びきましたYO!
すごく丁寧な記事でびっくりです。この映画に共感を覚えた人は同じようなシーンで心打たれてるんでしょうねー。
ぼくもまた然り。
なにより音楽ですね。毎日のように聴いては思い出し、泣けてます。
Posted by THOM at 2005年12月05日 21:19
で、早速キョウシュクなのですがリンクを貼らせて頂きました。

これからもどーぞよろしくー。
Posted by THOM at 2005年12月05日 21:21
日本のお葬式のどよーんはホントにいやだよねぇ。
ペーパードライバーの私はちょっと損しているかも・・・。
いただいた『あの頃ペニーレインと』のCDも重宝していますー。
Posted by かえる at 2005年12月05日 21:53
素敵な感動作でしたね。オーリーはすごっくよかったけどキルダンの不細工な事ったら・・ゴメン
Posted by あん at 2005年12月05日 23:14
■THOMさま。

わざわざコメントありがとうございますー。
さらにはリンクまで、どうもありがとう
です。
音楽、いいですよねぇ。あらー。もう
お持ちなんですねー。くう、うらやましい(笑)
私も早くほしいです。
仕方がないので今は「バニラスカイ」の
サントラを聞いている次第です(笑)

今後ともどうぞよろしくお願いします。
Posted by minori at 2005年12月05日 23:25
■かえるさま。

そうですね、日本はどよーんですよね。
日本のお葬式って、
忙しくして、悲しみを薄めているんですってね。
それだったらああいう風に笑って
泣くお葬式のほうがいいかなーって
思います。

あ、そか。かえるさんはそのサントラを
ゲットだったのですねー。
うんうん。いいですよねぇ。あれも。
音楽がいい映画はよいですよね。
Posted by minori at 2005年12月05日 23:27
■あんさま。

コメントありがとうございますー。
あはは、キキちゃんね、確かにビミョウ。
私最初に「ヴァージン・スーサイズ」を
見たときは綺麗だなーと思ったんだけど…
スパイダーマンの時はびっくりしました(笑)
ただ彼女の場合なんとなく愛嬌がある
感じです。ちなみに弟も同じ顔(笑)
Posted by minori at 2005年12月05日 23:29
TB&コメントありがとう〜♪
キルスティンって女性にはあまり人気無いようだけど、私は好きですよ〜『若草物語』の時から演技が上手い子だな〜と思ってました。あら?弟がいるんですか? 
Posted by マダムS at 2005年12月05日 23:55
TBにコメントありがとです。

あたしもこの映画大好きです。
特に何って事ない映画なんですが
いっぱいいっぱい考えさせられたし
感動したし・・・良かったなぁ。
DVDでたら是非購入したいです。

また遊びに来ますね。
Posted by ALICE at 2005年12月06日 13:16
■マダムSさん。

コメントありがとうございますー。
うん、私も嫌いじゃないですよ。
演技はうまいですよね。
そうなんですよ。弟がいるんです。
(兄ではなかったと思う)
そっくりなんですよねぇ。
なんかの雑誌にのってましたよ。
うーん、忘れちゃったんですが…
俳優ではなかったと思います。
Posted by minori at 2005年12月06日 19:01
■ALICEさま。

コメントありがとうございます〜。
そうですね、結構ボロクソに言われている
映画ですが私も好きでした。
私はとにかく今サントラがほしいなーと
思っていますよー。
音楽がよかったです。

ぜひまた遊びにきてくださいねー。
Posted by minori at 2005年12月06日 19:03
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